2015年ファチマへの旅巡礼記録

2015年12月11日(金)〜12月16日(水)

田中伸枝

出発前に送って頂いた冊子の中に、「巡礼には、決意と願望が大切。具体的な期待を持つように」とのメッセージがありました。確かに、そのご教示は、実り大きい深いお恵みにとつながって行くように思います。感謝の旅でした。
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2015年12月11日(金)雨(風)
09:30成田空港第1ターミナル出発ロビーに集合。
成田からは8名でした。(藤田神父様、ツアー6名と添乗員(通訳)の長谷川さん)。所沢教会のマリレネさんとジョヴァンニさんもポルトガル語を話されるので心強い出発と思いきや、そのジョヴァンニさんがまず搭乗券紛失というハプニングが発生して、少々ハラハラした出だしになりました。でも全員予定通りの時間に無事にに機内に入りました。しかし、朝からの低気圧到来の為の強風で、ベルトをしてじっと待つこと2時間。もう飛んでいるのかと錯覚するような強い揺れを時々体に感じるほどの機内でした。そして、機内は実に静かで不思議な雰囲気でした。フランス人の家族でしょうか、子供達も多く見受けられましたが、あの静けさは、数日前のパリのテロ事件の後だったからなのでしょうか。
14:20エールフランス275便 成田空港発(2時間遅れ)
18:55パリ・シャルルドゴール空港着。(2時間遅れ)
関空からの11名と合流しました。(ウィル神父様、シスター菱田とツアーの9名)。
20:50エールフランス 1124便 パリ発
22:20リスボン 到着
リスボンから同行されるアデリノ神父様のお出迎えを受けましたが、今度は荷物が1ケ到着しなかった為の手配に時間がかかり、バス出発は深夜12時を過ぎていました。
午前1時頃 ファチマの修道院に到着。
それぞれのお部屋は、とても清潔できれいでした。
12月12日(土)
08:45修道院にて朝食
(滞在中のお食事は、実に美味しく用意して下さり毎回、とても楽しみでした。)
10:00バス出発。 小雨もようの少し寒い朝。
十字架の道行は、聖テレサの家の南から始まり、各留で、順番にお祈りを交代しました。空も晴れ、幼い牧童達がたどったアルジュストゥレールからコーヴァ・ダ・イーリアへの小道は、小さな草花がかわいらしく、私たちも昔に戻ったような気分でした。
14留までは、ハンガリー難民によって1964年に献納され、15留は、1992年に共産主義が解放されたハンガリー大使の前で除幕されたそうです。カルヴァリオにある聖堂は、ハンガリーの聖ステファンに捧げられていました。牧童3人の村ではルチアさんの家の前で、運が良ければお会いできると言われていた95才の姪御さんマリア・ドス・アンジョスさんにお会いできて、皆、感激しました。
天使の井戸(ポーソ・ド・アンジョ)でロザリオの祈りを捧げました。
13:30修道院にて昼食
15:00ファチマ聖域内のご出現の聖堂にて、日本語ミサ。
広場に解放された造りの聖堂では、各国の人々も祈りに参加されました。
ローソク献火場では太いローソクがくねくねと曲がり、大きな炎になっていて、驚きましたが、これが、ファチマの独特のものだそうです。
広場中央の聖なる泉は、蛇口がひとつでした。
大聖堂見学でルシア、ヤシンタ、フランシスコのひっそりと可愛いお墓を
訪問しました。
その後、自由行動でお土産を買いに行きました。
19:30修道院にて夕食
21:00聖域にて、ロザリオの祈り(ローソク行列)
(田中は参加しませんでしたが、修道院の窓から見えるローソク行列の光と聖歌の声がとても美しく感じられました。)
12月13日(日)霧、雨、そして大雨になる。
08:30修道院にて朝食
09:30出発。(大聖堂は、100年記を前に大改修工事中)
10:00ご出現の聖堂にて、ロザリオの祈り。(各国語で)
10:45ファチマのマリア様の行列。(移動)
11:00パウロ6世司牧センター聖堂で国際ミサ。
雨があがり始める。
ミサ後、一人旅の日本女性(66才)が、群衆の中から私達一行を見つけて、同行を希望されて昼食のみ参加となりました。
13:00修道院にて昼食
15:00会議室にて、アデリノ神父様の講話(一期一会)
そして、分かち合い(田中は、体調悪く欠席)
16:30ろう人形館行と買物。
19:30修道院にて夕食。 外は大雨。
12月14日(月)小雨
07:30修道院聖堂にて日本語ミサ
08:30修道院にて朝食。 修道院のスタッフに感謝を表意しました。
09:30バス出発。(奈良・大阪の2名は、個人的にリスボン見物へ先に出発されました)
村で買物などの組・聖域に行く組
12:00修道院にて昼食。
14:15ファチマ修道院出発。
バスにて、リスボンへ。
ポルトガルでは、運転手の勤務時間に厳しい制約があるので、
時間調整に苦労されていました。
リスボン見学
ジェロニモス修道院、ベレンの塔、サンロケ教会、運良く駐車ができたのでサンロケ教会もしっかり見学できました。コロンブス時代、天正少年遣欧使節時代をしのびました。ベレンのタルト工場の出来たてタルトを美味しく楽しむことができました。
17:15ホテル到着
ホテルシェラトン(超近代的で、修道院とのギャップがショックでした。)
夕食は、グループでの外食となりました。
12月15日(火)
朝食は、前夜にブレックファストボックスが配られました。
午前03:00ホテル発
所沢教会のお二人は、ブラジルへ行かれるのでお別れとなる為、空港まで、お見送りに同行されました。
05:00リスボン空港 発 KL1692便
09:05アムステルダム スキポール空港着
成田組と関空組に分かれて、乗り継ぎとなりました。少し長い待機でした。
13:40成田組搭乗
14:25アムステルダム発 KL861便(成田行)
12月16日(水)
09:30成田空港着。
皆、元気に解散しました。
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スペイン語(ポルトガル語も!)お手のもののベテラン巡礼添乗員の長谷川さんはじめ、神父様3人、シスター1人とご一緒の巡礼は豊かなお恵みでした。アデリノ神父様の最新のご著書「遠藤周作の神学」も感激して読ませて頂きました。ファチマは、本当に素晴らしい聖地でした。ロザリオの祈りをより深く捧げられるようになり、感謝しております 。    田中伸枝



 ヨーロッパ・カトリック聖地巡礼センター